避妊薬の歴史と禁煙が必要な理由

避妊薬の歴史を紐解くと、経口避妊薬としてアメリカで認可されたのは1960年の頃で、日本においては1957年に高用量ピル、1999年にようやく低用量ピルの認可がされるようになりました。

当初のピルはエストロゲンの含有量が多かったこともあり胃腸障害や血栓塞栓症などのリスクが高まるとされていましたが、低用量ピルの開発により重篤な副作用は軽減されたものの、それまでに一度植え付けられてしまった悪いイメージは払拭できずにいるのが現状です。

現在日本でのピルの使用率は先進国の中においても低く、コンドームでの避妊が主流でありそれでもなければ膣外射精などの間違った避妊法が浸透されていることもあり望まない妊娠をしてしまう女性は少なくありません。

欧米などでは、10代後半にもなると普通にピルを服用するのに対し、病気の治療や生理などの症状の改善などで服用する人は増えていても避妊目的で服用する人は少ないといえます。

また、ピルを服用する際に喫煙者は禁煙するように医師から指示されることもピルがあまり広まらない理由の一つともいえます。

ピルに起こる稀な副作用として体の中に血栓ができる血栓症になるリスクがありますが、タバコのに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるので、喫煙者がピルを服用すると血栓症になるリスクが高くなるのです。

タバコを吸うことで血管が細くなっている喫煙者は、ピルによる作用でさらに血管が詰まりやすくなってしまうために
基本的にピルを服用したいのであれば禁煙を求められるのです。

ピルが日本であまり普及していない理由は、その値段が高いことも言えます。
経済的に余裕がない限り毎月3000~5000円ほどかかる費用をピルに当てるにはもったいないという考えが普通だといえます。

ピルの値段がもっと安価になり誰でも使用できるようになればコンドームなどと同じようにもう少し広まっていくのかもしれません。